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仙北市交流デザイン課(旧農山村体験デザイン室)

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仙北二湖ブルー

 仙北市の大きな湖、ひとつは言わずと知れた田沢湖、そして1990年に完成した堤高100mの玉川ダムによりつくられた人造の宝仙湖。

 まだまだ雪の残るこの季節の、二つの湖と多摩川源流部の景色をパノラマ写真でお届けします。(クリックすると大きな写真を見ることができます)

 田沢湖は日本一の深さ423.4mを誇り、東京タワーがすっぽりと隠れてしまいます(間もなくオープンする東京スカイツリーは634mで210mほど頭が出ますが...)。この深さは世界中の湖の中でも17番目の深さで、ここ仙北市が誇る大切な地域の宝のひとつです。かつてはクニマスが生息していたことでも知られ、一昨年にはその子孫の一部が山梨県の西湖で見つかったことで、ご存知の方も多いと思われます(クニマスに関してはこちらをご覧ください→仙北市クニマス情報
 田沢湖は深いため湖の中で対流が起こり、凍りません(不凍湖といいます)。どんなに冷え込んだ朝であっても、蒼く吸い込まれそうな水面はかわりません。最近、地元の若い人たちの間ではこの美しい青を讃えて「田沢湖ブルー」なんて言葉を使ったりもします。
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(手前:辰子像、右奥:駒ヶ岳)

 こちらの宝仙湖は玉川本流上にあり、秋田一の大河川雄物川水系では最大となる玉川ダムによりせき止められた人造湖です。東北では福島の奥只見湖や田子倉ダムに次いで3番目の貯水量を誇る大人造湖です。面積は830ha(830万m2)ですが、深さはさほどでもないため、寒い冬には結氷し、その上に厚い雪が積もります。雪の多かったこの冬は、この季節でもまだ湖面には雪の塊がたくさん見られました。
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(右手前:玉川ダム、左奥:男神橋)

 
 昨日の4/20の午前8:00から、宝仙湖を望み玉川温泉、そして八幡平、鹿角へと抜ける国道341号線の冬期閉鎖が解除となり、まだまだ雪の残る美しい原風景を望むことができるようになりました。(ただし19:00〜翌朝8:00までの夜間はしばらくの間通行止め)また、玉川温泉の岩盤浴についても4/20から再開となっています。
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(焼山の叫沢から)
 
 ミズバショウ、かたくり、桜(シダレザクラ・ソメイヨシノ)の春の彩りと、田沢湖ブルーに象徴される空と水の青。ここ仙北市に足を運んで、この時期ならではの自然と農山村の風景をお楽しみください。
by semboku_gt | 2012-04-21 14:01