箕(み)ってご存知ですか?
採り入れや選別、あるいは乾燥などに使われる竹や木の皮で編まれた農具ですが、これはなんと巨大なイタヤ細工。
生活の知恵の中で生まれたイタヤ細工ですが、今となっては大変高価なものになりました。
箕(み)は、例えば籾殻と玄米を風と重量差を利用して分離したりするのに使ったそうです。せっかくなので、オフィスの前を歩いていたおばあさんにモデルになってもらい、どんな風に使うのかをきかせていただきました。おばあさん、手ぬぐいを渡したらとても器用にほおっかむりしてくれました。そんなちょっとしたしぐさにも感動です。
このようにして煽ることで、玄米は再び箕に落ち、籾殻は風に乗って飛んでいくという仕組みです。
箕を煽って玄米と籾殻などを選別することを、箕をふく、あるいは箕をふるうというそうです。
農民画家として「落穂拾い」や「種撒く人」が有名なフランスのミレーも「箕をふるう人」という作品を残しています。
生活の中で工夫されてきた農具、農機具。こういったものも今後取り上げていこうと思います。