人気ブログランキング | 話題のタグを見る

仙北市交流デザイン課(旧農山村体験デザイン室)

sembokugt.exblog.jp
ブログトップ

キャンドルでつながる地域2013

 一昨年3月11日に発生した東日本大震災から、2年が経ちました。
 私たちの想像を超える甚大な被害により、1万6千人に迫る方が亡くなり、今もなお2千700人弱の方が行方不明の状態です。
 改めて、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
キャンドルでつながる地域2013_b0219741_0342488.jpg

 ちょうど一年前、遊々楽々3トピア会議のメンバーで農家レストラン蕎麦処すが家の菅原さんが、ご自身も経験した停電をきっかけに作り始めた手作りキャンドルを、仙北市農山村体験推進協議会のメンバーが習いながら一緒に作り、被災地に送るという活動を行いました。
 このキャンドルの材料はお店で使っている天ぷら油。今までは処分するだけだったものも、工夫次第で活用できるはずだとすが家さんが取り組んだもので、キャンドルは1つ200円で販売し、売上金は全て義援金に充ててきました。
キャンドルでつながる地域(2012年3月14日アップ)

 去る2013年3月7日、今年もまたキャンドル作りをしようと、菅原さんを講師に、仙北市農山村体験推進協議会などの関係者が集まり、キャンドルづくりを行いました。
 クレヨンやアロマオイルも使いながら、それぞれの家で余っている使っていない器などを持ち寄って作ったカラフルなキャンドルは、トータルで109個にも及びました。
キャンドルでつながる地域2013_b0219741_0274535.jpg

 今年のキャンドルは、昨年と同様に仙北市と災害時相互応援協定を結んだ岩手県山田町の保育所、そして仙北市に長期避難しホテルや農家と深い絆を築き、2年連続仙北市産業祭で「竹浦の獅子振り」で元気な姿を披露してくださった宮城県女川町のみなさん。そして子ども双方向交流プロジェクト女川交流で仙北市のホテルや農家民宿に泊まってさまざまな交流・体験をした女川の小学生18名の元などへ送られました。
キャンドルでつながる地域2013_b0219741_035178.jpg

 そのキャンドルを復興が始まった竹浦の港で灯してくださった方が、写真を送ってくださいました。「竹浦の海で、あったかく灯っています。」というメッセージを添えて。
 また別の方からも、「離れていても心は繋がっている、そんな思いが伝わります。こんなにたくさんのキャンドル。どれも皆違う形・色。今は更地になっていてまるで色がない世界。。何年後になるかわからないけど街にもたくさんの色が見れるといいな♪このキャンドルのように。。」とメッセージが届きました。
 
 昨年女川町に送ったキャンドルを3.11に灯し、「仮設からの祈り」と題して写真コンクールに応募してくださった写真は、昨年のブログエントリー「キャンドルでつながる地域」で紹介しましたが、その後、その写真は三陸河北新報社の「東日本大震災 第2回石巻かほく復興写真展」で東松島市長賞を受賞されました。
 
 私たち仙北市農山村体験デザイン室は、農業体験メニューを提供するだけの窓口ではありません。
 グリーンツーリズムや教育旅行を通じて、農山村エリアのもつ多面的な価値や可能性をていねいに伝え、そこに生まれる人と人との交流、ココロのつながりをアシストするためのデザインの場でありたいと思います。
 それこそが仙北市基準のモノサシで計った「真の豊かさ」だと、みなさんから言っていただけるように。
 仙北市農山村体験推進協議会とともに、これからもがんばっていきます。

Facebookアルバム
by semboku_gt | 2013-03-11 07:00 | 女川交流